自動車コラム
車検、6ヶ月点検、12ヶ月点検ってどんなところを気を付ければいいの?
車検は、SUVなどの車を所有していると必ず受けなくてはなりません。車検の時期が近づくと、ディーラーや整備工場からハガキが自宅に届きます。また、フロントガラスを見ることで、車検時期の把握ができます。この記事では車検が必要な理由や点検の種類について解説するので参考にしてください。
車検で必要なもの
車検を受けるときに必要なものがあります。ここでは、車検を受ける場所別で解説するので参考にしてください。
◆ディーラーや整備工場で受ける場合
・自動車検査証(車検証):車内に携帯する義務があります。
・自動車税納税証明書:自動車税の納付状況を確認する書類です。
・自動車損害賠償責任保険証明書:車検の有効期限とともに契約が満了となるため注意してください。
(・身分証、印鑑:2021年1月1日より不要となったものの、本人確認の観点から必要なケースもあります。)
◆自分で車検に出す場合(ユーザー車検)
・自動車重量税納付書
・自動車検査票
・定期点検整備記録簿(自身で作成・保管が必要)
・継続検査申請書
ディーラーで受けるときと同じ書類にプラスして上記の書類が必要です。全て、運輸支局の窓口で入手できます。
車検切れとなる前に受けなくてはなりません。そのため、これらの書類は車検を受けることを決めたときに用意を始めておくと安心です。紛失している書類がある場合は、再発行手続きなどが必要になるため、より時間が必要です。
6か月点検12か月点検の必要性
車検には複数の種類があります。一般的に、法定点検と呼ばれるのが「12か月点検」「24か月点検」です。これらは、保安基準に適合している車両か、安全に車を走らせられるかなどの確認をする大切な点検です。また、分解整備作業が含まれる点検で、安心して乗り続けるために大切な点検といえます。
そして、6か月点検は法的義務がありません。しかし、半年に1度の定期点検をすることで、安全性を確保できます。12か月や24か月は、年に1度もしくは2年に1度の点検となるため、なにか不具合があったとしても気づかず、大きな故障・事故を引き起こすかもしれません。そのため、定期的な点検をすることで、車両の状態を良好に保てます。
具体的な点検内容の違いは以下の通りです。
◆6か月点検:灯火類、ウォッシャー液の噴霧状態、ブレーキ、ベルトの状態、オイル・水漏れ、バッテリー、タイヤの空気圧 など
◆12か月点検:6か月点検の内容にプラスして、ブレーキパッドの状態、プラグの状態、排気関係、シャフトの状態、エンジンの始動、走行状態 など
◆24か月点検:12か月点検の内容にプラスして、接続部の状態、ブーツ類の状態、ホイールアライメント、ブレーキの状態、マフラー周囲の確認、配線、車体のゆるみ など
一般的に、車検をするタイミングが24か月点検となるため、同じものと勘違いするかもしれません。しかし、行う内容はまったく異なるため覚えておきましょう。
車検、6か月点検、12か月点検の費用
車検や6か月点検、12か月点検の費用はどれくらいかかるか気になる方もいることでしょう。ここでは、それぞれの費用について解説します。
◆車検費用:3万8,110円(小型自動車)
(内訳)法定費用(自動車重量税、自賠責保険料、印紙代)、車検基本料金、部品代
◆6か月点検費用:無料(メーカーやディーラーなどのキャンペーンで受けられる)
※パーツ交換、修理が必要だと費用が発生する場合もある
◆12か月点検費用:10,000~16,000円
※オイル交換など別途必要な費用が発生する場合もある
受ける場所や車種などによって異なるので、実施する際には費用を事前に確認すると安心です。
早く終わる車検があるけど、何が違う?
車検には「スピード車検」というものがあります。スピード車検は、最短その日のうちに車検が完了できるため、時間がない方は検討されることもあるでしょう。
具体的には以下のような違いがあります。
◆通常車検:ディーラーや整備工場に預けるため、時間や費用などがかかる
◆スピード車検:最短即日(早い業者は60分以内)に車検が完了でき、最小限の整備のみで済む
利点は、早く済むだけでなくリーズナブルに車検を完了できる点です。しかし、代車の用意などがないため、もし車検時間の間のみ移動したいときは、自分で手配しなくてはなりません。また、最低限の整備のみとなるため、不具合を発見できず故障が起こる可能性もあります。
早く、費用を安く終わらせたい場合にはスピード車検でも問題ありません。しかし、安全に乗り続けたい場合には一般的な車検を検討しましょう。
まとめ
車は定期的な点検をすることで、安心して乗り続けられます。車検のほかに6か月点検・12か月点検、24か月点検があります。それぞれの違いを把握することで、より確実な車のメンテナンスを実施できるため、積極的に検討しましょう。