自動車コラム
車のライトに関するお話し.
皆さんは、車のライトにはさまざまな種類があることをご存じでしょうか。本記事では、車のライトについてご紹介します。ライトの種類や交換についての注意事項などについて深堀をします。車のライトの知識を深めて、安全な運転を心がけましょう。
ライトの種類はどのようなものがあるか
車のライトには、どのような種類があるかご存じでしょうか。
車のライトの種類について解説します。
【ライトの種類】
①ヘッドライト:メインのライトで、車の正面にあります。前照灯といい、前方の路面を照らします。走行状況に応じて、ハイビームとロービームを切り替えて使用するのが一般的です。
②スモールライト・ポジションライト:車の四隅についているライトで、自車の存在を周囲に示す役割があります。車幅灯とも呼ばれます。
③ウィンカー:方向指示器で、進路変更をする際に合図を送る役割があるライトです。オレンジのライトを点滅させます。
④フォグランプ:ヘッドライトの補助をするライトです。降雨、降雪、濃霧などの天候が悪いときに活用します。バックフォグランプもあります。
⑤テールライト:ヘッドライトと連動してつくライトです。後続車に自車の存在をアピールします。尾灯とも呼ばれます。
⑥ブレーキライト・ハイマウントストップライト:制動灯です。ブレーキをかけたときに点灯し、減速していることを後続車へ知らせる役割があります。
⑦バックライト:バックする際に点灯するライトで、後方を見やすくするためだけでなく、周囲にアピールする役割があります。
⑧ナンバー灯:後ろにあるナンバープレートを照らします。
このほか、車内にはメーターインジケーターといって警告灯などを表示するライトやルームライトなどがあります。複数種類のライトを活用して、車を安全に動かしているのです。
フォグランプは車検に影響があるの?
フォグランプは、車検の検査項目に含まれています。フォグランプを使用する場面は、天候不良のときに周囲を見やすくする役割がありますが、夜間のフォグランプ点灯は法律で定められていません。しかし、灯火類に含まれるフォグランプは車検での保安基準を満たしているかの点検をしてもらう義務があります。
車検で点検するのは以下の点です。
・ライトの色:白もしくは黄色
・光の強さ:2005年までは1万カンデラ以下のライトでしたが、現在は規定が撤廃されています。他の車両の走行の妨げになる場合は車検に通りません。
・光の角度(照射方向):下向きに設置しなくてはなりません。他の車両の通行の妨げとなる可能性があるためです。また、光軸(カットライン)は真っ直ぐである必要があります。
・ライトの個数:左右2個ずつ取り付けられますが、同時に点灯させる個数が3つ以上だと保安基準に違反していることになります。
・取り付ける位置:フロントは、地面から0.8m以下、下は地面から0.25m以上です。リアは、地面から1m以下、下の縁の高さが地面から0.25m以上、テールランプから0.1m以上離す必要があります。
以上のことを守っていれば車検に通ります。
もし、保安基準にのっとっているか不安の場合は、整備工場やディーラーなどに持ち込んで点検してもらいましょう。
自分でライト交換の際の注意事項
車のヘッドライトは、バルブ交換のみであれば自分でできます。LEDライトなどに変える場合には、バルブを購入し取り替えるだけです。しかし、以下のような注意点があります。
【注意事項】
・ヘッドライト消灯直後はバルブが高温になっている
・配線ミスでショートさせると故障原因になる
・作業時には、すべてのスイッチをOFFにする
・手袋をつけてけがなどに注意する
自分でライトを交換するときは、以上のことに注意しましょう。
ライトがつかないとどんな罰則が?
ヘッドライトやテールランプなど、ライトがつかない状態(無灯火)だと整備不良にあたり罰則になります。そのため、日が傾いてきたころや辺りが暗いとき、周囲が見えにくいときなどは点灯させると安心でしょう。
【違反内容】
・違反点数:1点
・反則金額:7,000円
道路交通法違反になるため注意が必要です。
しかしながら、違反になるといったことだけでなく、夜間時や悪天候の際に周囲が見えないと大変危険です。安全に走らせるためにも、事故を未然に防ぐためにも無灯火にならないよう日頃の点検をしっかりしましょう。
まとめ:ライトについて正しい知識を覚えておきましょう
車のライトは、無灯火だと違反になるだけでなく大変危険です。複数あるライトのうち、とくにヘッドライトやフォグランプなどを活用して、夜間時や悪天候の際に安全を確保できるよう注意しましょう。