自動車コラム
意外と知らない交通ルール

皆さんは、交通ルールをどこまで覚えていますか?意外に覚えていないことや知らない交通ルールがあるかもしれません。本コラムでは、自転車の交通ルールを紹介します。具体的には、自転車の交通ルールや「〇〇運転」のあれこれです。ぜひ、本コラムで交通ルールについて再確認しましょう。
目次
自転車の交通ルールがわかれば自転車との事故も減る

自転車の交通ルールは、近年自転車の交通事故が増えたことにより2024年に交通ルールが改正されました。改正されただけでなく取り締まりが強化されています。自転車に乗っている方も歩行者も自動車運転手も安全に過ごせるよう、双方が努力をしなくてはなりません。
具体的に交通事故が起きる原因は、自転車は自動車と違って免許不要で乗れるため交通ルールを正しく理解していない方が多いためと考えられます。交差点で安全確認をしなかったり、一時停止をせず飛び出したり、赤信号を守らない点から自動車や人とぶつかる事故が起こってしまいます。
ここで改めて自転車の交通ルールについて振り返りましょう!
【自転車交通ルール】
①自転車は原則車道を走る
②車道は左側を通行する
③歩道を走るときは歩行者優先で車道寄りを徐行で進む
④交通ルールを守る(飲酒運転・2人乗り・並進禁止/夜間はライトを点灯する/交差点での信号遵守と一時停止の徹底)
⑤子どもはヘルメットを着用する
それぞれについて解説します。
自転車は原則車道側を走ることが決まっています。しかし、道路標識・標示で指定された場所や運転者13歳未満の方、70歳以上の高齢者、体の不自由な方や交通状況においてやむを得ない場合のみ、歩道を走行できるので覚えておきましょう。
「ゾーン30」「生活道路」の標識がある場所のルール
道路標識で「ゾーン30」や「生活道路」などをご存じですか?それぞれの標識は、安全運転を実施するために必要です。具体的にそれぞれの標識について解説します。
【標識の概要】
・ゾーン30:時速30km/hの速度制限を区域で設けている場所です。
・生活道路:地域住民の日常生活に使用される道路です。
ゾーン30は、ある一定ゾーン(区域)において30km/hの速度制限だけでなく通り抜けを抑制する効果があります。幹線道路で囲まれている地域で生活している方々の安全を守るために実施しています。また、ゾーン30プラスといった物理的デバイスを組み合わせた交通安全の工場を図る区域もあるようです。
生活道路は、ゾーン30と同様のもので地域住民の安全を守るための道路です。現在は法定速度が60km/hに定められていますが令和8年9月1日より法定速度が30km/hに引き下げられます。しかし、道路標識・標示による指示や通行帯が設けられている一般道路などでは60km/hのまま走行できる場合もあります。
これらの場所では、人とクルマの安全が確保されているので、標識に従って安全運転を実施しましょう。
「あおり運転」の厳罰化、どこからが違反になる?

自動車の交通ルールで変更があったものの1つに「あおり運転」があります。重大な事故に繋がる可能性があるだけでなく、悪質かつ危険な運転です。基本的に、運転をするときは周囲への思いやりの心をもつようにしましょう。安全な速度かつ、十分な車間距離を保って運転してください。また不用意なブレーキや突発的な車線変更(進路変更)もやめましょう。
【厳罰化される内容の紹介】
・急ブレーキ禁止違反:懲役3年
・車間距離不保持違反:懲役3年
・妨害運転により交通の危険を生じさせた:懲役5年
上記のほか、妨害運転をした場合には運転免許を取り消しといった罰も定められています。また、あおり運転によって人を死傷させた場合においても「危険運転致死傷罪」になります。
仮に「あおり運転」の被害にあった場合、サービスエリア・パーキングエリアなど交通事故にならない場所へ避難し110番通報しましょう。ドライブレコーダーで記録しておくことも有効活用できるのでおすすめです。
「ながら運転」の罰則強化!スマホ操作の注意点

「ながら運転」についても厳罰化されています。令和6年11月から停車をしていない場合はスマートフォンでの通話や操作・画面注視(カーナビを含む)が禁止され、より罰則が強化されました。
【禁止項目】
・携帯電話等使用等(保持)違反(携帯電話を使用したり手に持って画像を表示し注視する場合):6ヵ月以下の懲役または10万円以下の罰金/反則金額:1万8,000円・違反点数3点
・携帯電話等使用等(交通の危険)違反(携帯電話等を使用等、または手に持って画像を表示して注視した場合かつ交通の危険を生じさせた場合):1年以下の懲役または30万円以下の罰金/刑事罰を適用・違反点数6点
これらの改正によって死亡事故が減少しました。
自動車だけでなく自転車も「ながら運転」をすると罰則されます。片手運転はふらつきが起こり、周囲にぶつかる可能性があるため危険です。具体的には、スマートフォンを使う・傘さし運転・音楽を聴きながらの走行が「ながら運転」に該当するので注意してください。
安全に走行するためにも必ず守りましょう。
逆走運転、自分は大丈夫と思っていても…?
高速道路などで目立つ「逆走運転」はなぜ起こってしまうのでしょうか。
【起こる原因】
①道路標識・走行指示標示を見落としている
②本線に入るときの分岐点を通り過ぎてしまい無理やりUターンをして戻る
③料金所の入り口から出口専用路へ進入する
これらが原因で逆走運転が起きていると考えられます。
大事なのは、カーナビなどを妄信するのではなく、案内標識を確認して運転することです。また、仮に道を間違えてしまった場合でも無理にUターンせずそのまま次のICを目指して運転し「特別転回制度」を利用して目的のICへ戻りましょう。特別転回制度は、降りるべきICを間違えてしまったり誤った方向へ分岐してしまったりしたときに認められます。しかし、ICの構造・料金所の判断によっては認められない場合もあります。
また、万が一自分が逆走した場合にはどのようにしたらよいのでしょうか。
【逆走したときの対処法】
①周囲を確認し、ハザードランプを点灯
②路肩に寄せ停車しクルマから離れる
③安全な位置に避難後、110番もしくは#9910(道路緊急ダイヤル)へ連絡
決して慌ててUターンはせず、連絡をして係員や警察の指示に従ってください。また、逆走している車両がいるとわかった場合には、速度を落とし十分な車間距離を取ります。逆走車両は追い越し車線を走行しているケースが多いため注意しましょう。
まとめ:意外と知らない交通ルールも改めて勉強して自他共の安全を守ろう!
今回紹介した交通ルールは皆さんご存じでしたか?自転車のルールや「ながら運転」の厳罰化、逆走運転の注意などさまざま紹介しました。交通ルールはドライバーだけに限らず、誰しもが守るべきものです。お互い守ることによって、交通事故を未然に防げるはずです。また、思いやりをもった運転を心がけることも大切なので、交通ルールを守りながら心にゆとりのある運転を心がけましょう。